平成28年秋の吟行は、11月25日(金)、前日の関東地方を襲った54年ぶりの初雪が嘘のように晴れ渡った小春日和の中、深大寺で行われました。
深大寺は、武蔵野の面影を色濃く残す豊かな自然と深大寺城跡などの史跡などに囲まれた1300年の歴史を持つ天台宗の寺院です。
また,境内には、高浜虚子、中村草田男、石田波郷など多くの俳人の句碑などもあり、詩情豊かな環境にあります。
11名の参加者は、三々五々境内の散策を楽しみながら作句を行うとともに、名物の深大寺そばに舌鼓をうっていました。
句会は、武蔵野商工会議所にて、2句を投句して開催し、先生から頂く講評に加え、各自が鑑賞を自由に述べ合うなど、大いに盛り上がりました。
句会終了後には、場所を移して、反省会・懇親会を実施するなど、充実した一日となりました。
吟行の作品
冬浅し微笑みかえす釈迦如来・・・・・・(たかし)
句碑歌碑の落葉の清む深大寺・・・・・・(しょうじ)
御仏の肩に掛けたや冬衣・・・・・・・・(きよみ)
白鳳の仏に合掌小春かな・・・・・・・・(ひで)
もみじ葉の水面に浮ぶ深大寺・・・・・・(あきら)
鵯遠く庫裡の囲炉裏のはぜる音・・・・・(おさむ)
ひとり座す白鳳仏や冬紅葉・・・・・・・(しゅん)
七五三犬が主役のハイチーズ・・・・・・(もりすけ)
冬来る見上げる山門深大寺・・・・・・・(かめい)
すするそば紅葉の一葉舞落ちる・・・・・(じょう)
仰ぎ見る大けやきの先冬の空・・・・・・(じゅん)